フェアトレードとは

「フェアトレード」
   「フェアトレード」は、世界経済や流通システムの歪みによって貧困に追いやられている途上国の人々を支えるために1940年代に「オルタナティブ・トレード(もう一つの形の貿易)」として、アメリカのNGO(非政府組織)活動の中から始まったのが起源と言われています。寄附や援助とは異なり、立場の弱い人々が正当な報いを受け、誇りを取り戻して自立することを共に目指す、対等なパートナーシップによる「フェア=正当」な「トレード=取引(貿易)」です。
フェアトレードでは、公正な賃金を支払い、必要に応じて代金を前払いしたり、継続的に安定した発注をして生産者の人々を支援します。また、生産地で豊富に採れる原料や伝統的な技術を活かしながら、広く消費者に受け入れられる商品を開発するために、デザインのアドバイスやマーケティング情報を提供する事を目的とします。


「援助」より「貿易」を
   それまで途上国には各国からの支援活動は行われてきましたが、数々のお金やものの援助がなされていながら、根本的解決にはなっていないということも確かでした。いつ支援がとまるかも知れず、打ち切られればまたもとの状態に戻ってしまうのです。そんな中で途上国側から「援助」より「貿易」をという言葉。その言葉にこそ「フェアトレード」の意義が見えると思います。

援助との違い
   援助は「与える側」と「与えられる側」という主従の関係になりますが、フェアトレードでは商品取引を通して「売る側」と「買う側」という平等な関係が成立ちます。より良い製品を開発して販売することによって、現地の生産者団体はよりたくさんの貧しい人たちの生活を安定させることができ、生産者も自尊心を持って生き生きと働くことが出来ます。この活力がひいては国を発展させていく原動力となるのです。外部からただ与える事によって生まれてくるものではありません。

世界のフェアトレード
   フェアトレードの世界で特に大きい影響を与えているのは、ヨーロッパです。ヨーロッパでは、フェアトレードの輸入団体は、各国のいわゆる世界ショップ、地域のグループ、展覧会、キャンペーン、卸、通信販売などのルートに製品を供給して販売しています。
ヨーロッパでの代表的な団体は4つ。EFTA、NEWS!、FLO、IFATです。 どの団体も1989年から1997年の設立と歴史は浅いですが、それまで各国、各団体が統一した基準等が無い状態を年々加盟国、加盟団体を増やし統一する方向に向かっているようです。
中でも世界55カ国200以上の団体が加盟している国際フェアトレード組織連合(IFAT: International Federation for Alternative Trade)は途上国の立場の弱い人々の自立と生活環境の改善を目標に、公正な貿易の普及を目指す世界中の組織の連合で、「南」と「北」のフェアトレード組織と生産者組織が情報や意見を交換する場でもあります。日本のフェアトレード団体も多く加盟しています。
一番下に「IFAT規約」を記します。

   以上のようにお金や物の「援助」とは違い「フェアトレード(正当な取引)」をする事により、途上国の人々が自立出来るよう協力します。また、ただ効率化や生産性を求めるのではなく伝統的な技術を生かし環境に負荷をかけない持続可能な方法を導きます。
フェアトレード製品は、つくる人にも、地球にも、そしてそれを身につけたり食べたりする私たちにもやさしいのです。


買い物の選択肢に「フェアトレード」を!
   日本にいる私たちができること・・・それは、「フェアトレード商品を買うこと」です。継続的に商品が売れれば、継続して注文を出すことが出来、生産者の収入は安定していきます。手工芸品という大量生産のできないものを手にし、作った人を思いながら、楽しくお買い物をすることを通して、国際協力ができるのです。
製品の背景を知った上で、人や環境に配慮してつくられたものを選んで買う。様々な消費形態が存在するいま、その選択肢の中に「フェアトレードの商品を買うこと」を加えてみませんか?

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「無垢屋」と「フェアトレード」

オーガニックコットン
   コットン100%の真っ白なTシャツ!!
この言葉を聞いて「清潔」とか「ピュア」、「身体に良い」と思う方は大勢いると思います。しかしこのコットンを作るためにどれだけの農薬、化学薬品が使用されているかご存じでしょうか?
一般のコットン製品では、生産・加工に使われる農薬や化学薬品の重量が、製品自体の重量の30%にも相当するといわれています。大量生産のコットンは、広大な敷地で単一栽培されます。自然の植生に逆らう単一栽培では、特定の養分ばかりが作物に吸収されてしまうため、それを補うために化学肥料が使われます。また、単一栽培の畑では害虫の天敵が育たない、害虫がつくと同じ植物がいっせいに被害を受ける、などの欠点があるため、対策として大量の農薬投入を必要とします。
世界の耕地面積の2.5%に満たないコットン畑で使われる農薬の量は、なんと全世界の農薬使用量の約25%さらに、収穫時には機械作業を容易にするための落葉剤等も使用します。
そして「真っ白」にするため漂白剤で色を無くし、螢光増白剤で「真っ白」に染めます。
コットンはまさに「薬品漬け」の状態なのです。

   そんな「薬品漬け」製品を皮膚バリアーが弱っている状態の「アトピー」の方が着るとどうなるでしょう?
身体から出る汗や蒸気で「農薬」「漂白剤」「螢光増白剤」等が溶け出し、ますます悪化します。
普段一番身に付け、肌と直接ふれることが多いコットン製品。これではダメです。
そんな理由で「アトピー」の人にもやさしい、そして地球にもやさしい「オーガニック(無農薬有機栽培)コットン」製品を探していました。
現在、オーガニック・コットンの流通量は世界のコットン生産量のたった0.6%と言われています。


「オーガニックコットン」と「フェアトレード」
   「オーガニックコットン」を扱うメーカーは徐々に増えてきています。
しかし、何と言っていいのかイメージというか「素朴」とか「ナチュラル」といったデザインが主です。それはそれで良いのですが、そればかりではバリエーションが広がりません。
なんかもっと「ポップ」で「ファンキー」なデザインはないかなぁ〜と探していたところ「フェアトレード」団体グローバル・ヴィレッジの「ピープル・ツリー」製品との出会いがありました。
(最近「ポップ」で「ファンキー」はおとなしいようですが・・)
これが「無垢屋」と「フェアトレード」製品との始まりです。
はっきり言ってそれまでは「フェアトレード」の事はほとんど知りませんでした。
安心して使えるもの、環境に配慮している物、そして国際協力が出来るとなれば一石二鳥ですよね。
何よりもただの寄附や援助とは違い「フェアトレード」(正当な取引)をすると言うのがいいですね〜。
その様な事もありオーガニックコットン、衣類、食品、コーヒー、お茶、雑貨、楽器(笑)と「フェアトレード」製品が増えています。


「無垢屋」の「フェアトレード」に対するスタンス
   「無垢屋」は「フェアトレード」を支持はしますが「フェアトレードショップ」ではありません。
「フェアトレード」製品も扱うショップです。
イコール的な考えもありますし「フェアトレード」をもっと広めていこうと努力もしたいと思いますが、やはり前提は製品の質、背景、そして環境に配慮があるかです。


「フェアトレード」に対する希望(願望)
   「フェアトレード」製品は身に付けると本当に気持ちがいいし食べ物飲み物はおいしいと思いますが
中には色落ちやシミがあったりちょっとした不具合があったりします。(少ないですけどね)
他の人に話を聞いたり掲示板や口コミサイトでも必ずこの話題が出てきます。
買う人がそれを承知で「国際協力出来るのだから・・・」と、よしとする人もいるようですし、何となく「フェアトレード」団体側もそれを容認しているような風潮があるようです。
しかし、それが原因で離れていく方がいるのも現実です。
せっかく素材が良かったり安全なのにちょと損をしているみたいです。
特に日本での展開ではそこが重要な事が多いと思います。
やはり正当な取引(フェアトレード)をするのであればそれではいけないと思います。
「作る側」と「買う側」は平等な関係です。「買う側」は製品に対する質や価値、背景、そして環境などの付加価値に対して納得して買い物をする事が寄附や援助とは違うところです。
もし品質に関する管理を「フェアトレード」団体が行っているのであればなおさらです。

   「フェアトレード」製品は物が良い、「フェアトレード」製品は安全だ、そして環境にもいい。だからこの金額を払って買う。 さらには「フェアトレード」を知らない人が製品の価値だけで選択してくれる。
これもまたすばらしい事と思います。
「フェアトレード」の歴史は浅くこれからもっともっと改善されていくでしょう!

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IFAT規約

I. IFATの会員は、以下の事柄を遵守する(IFAT規約)

1.フェアトレード取り組みの基本指針
途上国の最貧層にある生産者が、社会、経済、環境面において望ましい暮らしをおくれるように充分に配慮した交易を行う。すなわち、公平な取引条件のもとで、公正な報酬や対価を保証することを意味する。貿易の構造、仕組み、実際の取引のあり方や態度について、不公平がないかを確認し、不公正な取引をなくしてゆく。協調し合うことによって、競合はしない。生産者の犠牲の上に立つ利益の追求ではなく、生産者に利益をもたらすために、フェアトレードと社会正義を促すことを考える。

2.透明性
会計の状況、経営方針、実際の商取引、製品の原料とその入手ルート、製造方法、販促、商品開発や企画運営全般についてなど、あらゆる情報を交換し、経験を分かち合う。それによって、会員組織だけでなく一般の人々も、 IFATと個々の会員組織の社会的、経済的な影響力や活動の波及効果を評価することが可能になる。この「公開性」は、知的権利や政治的立場に関わる事項に関し、互いに尊重し合う必要がある。

3.倫理性
雇用の平等、情報公開、革新的な労働条件など、組織の仕組み自体に「公正さ」を徹底する。それぞれの組織に合った方法で、労働者が意志決定や運営管理に関与できるように促しつつ、最低限のコストで可能な限り生産性の高い経営を行うこと。労働者に対し、生活のための最低限のニーズとして、医療ケア、教育費、貯蓄など充分な収入を保証できるよう目指す。

4.労働条件
最低でも現地の法定基準をすべて満たす、安全な労働環境を保証する。労働者一人ひとりが成長し、潜在能力を活かし、伸ばせる機会を提供する。また、品質と作業効率を高めるために、適切な技術や機材を採用し、人間としての尊厳が守られる労働条件を保証する。

5.雇用機会の平等
差別をなくし、労働の搾取や貧困、人種、民族、文化、性的な偏見などに苦しむ人々に対して、男性、女性に関わらず平等な雇用の機会を提供する。

6.人々への配慮
人間とそれを取り巻く自然生態系への影響に責任を持ち、持続可能で人々が生活の質を高めることのできる、真の「開発」を促す。児童の労働を搾取してはならない。事業活動が、先住民の存続に必要不可欠な生活手段となる、土地をはじめとするいかなる資源をも、奪い取るようなことがあってはならない。

7.環境への配慮
環境にできるだけ負荷の少ない商品の開発、取引を推進する。また、現地の環境生態系にそって、原料、素材、その他あらゆる資源が枯渇することのないよう、維持管理を行なう。

8.文化的背景の尊重
生産者の文化的背景や伝統、また現地に豊富な自然素材を活かした商品の開発及び生産を心がける。文化の保存、継承を促す一助として、生産者の芸術的才能や独創性、部族に伝わる伝統的な技術や知識を活かす。

9.教育と啓発
フェアトレードの普及を目指して、一般の人々が環境への配慮と社会問題に対する関心を高め、消費のあり方を見直すように働きかける。途上国の貧しい人々の暮らしの向上のために、国際レベル、あるいは国レベルの政策に対し、キャンペーンを自主的に、あるいは協力して行う。フェアトレードが従来の不平等な仕組みや考え方を変えてゆく有効な手法であることを、一般の人々及び企業に広く認識されるように働きかける。「南」の国々の文化と伝統のもつ価値への関心を高めることで、異文化に対する理解や敬意が深まることを図る。
        (ネパリ・バザーログローバル・ヴィレッジ訳 2000年6月)
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